寒中の熱い戦い、そして…

天皇杯ではベスト4が出揃いましたが、他方来季のJFL残り1枠をかけた熱い戦いが始まりました。
第1戦は金沢が1−0で刈谷に勝ち優位に立ちましたが、点差は1点。第2戦は刈谷のホームゲームでもあり、優位の度合いも微妙なところ。
ホンダロックFC岐阜の間で戦われた2006年の入替戦も見に行きましたが、あの時は第1戦でアウェイの岐阜が大勝して大勢が決まった状態であり、今回は雰囲気もだいぶ異なる事と思われます。
それにしても思い起こすのが、あの時のホンダロックの戦いぶりが、試合を投げ出したものではない真摯なものであった事。その後JFLへの復帰を果たし、鳥取に苦杯を舐めさせたのもそれとは無関係でないでしょう。

そしてそんな中、ホンダロックなどと九州リーグでしのぎを削ってきた沖縄かりゆしFCの解散が発表されてしまいました。三菱水島のように「カテゴリーは下げるけど存続する」という結論でもなく、チームそのものがなくなってしまう…。
地方クラブの成功例の一つであったはずの大分が内実無理を重ねていた現状であったり、Jリーグのあり方とは?企業内サッカー部含めサッカークラブの幸せなあり方とは?というのが問われている時期と思います。
サッカークラブとして、条件の許す限り全カテゴリーの頂点を目指すのは当然ですが、それのみがクラブの存在意義であってはいけないはず。