激動の10分間

JFL後期第2節
流通経済大学 2−4 SC鳥取
(前半0−0/後半2−4)
得点者/流:加藤(46分)荒井(85分)/鳥:江後×2(79分・82分)下屋敷(81分)増本(88分)

SC鳥取 メンバー
GK 37三好
DF 3山村 2安東 32下屋敷
MF 33中垣 14堀 7山粼 19田村 11西村
FW 18江後 22増本
サブ 1浜村 6濱田 4木下 17実信 18江後 9小林崇
選手交替 中垣→木下 西村→小林崇 堀→濱田

入場者の半数以上は応援に回っていた流経大の控え部員だったと思われるので、おそらく有料入場者数は鳥取サポ・選手関係者が10数名と前日試合済みの水戸サポとおぼしき方々を合わせて100人を割っていただろう。
そんな物好き達の前に姿を現したのは先日西が丘で武蔵野・栃木両サポを敵に回したらしい主審・恩氏孝夫。先日米子で遭遇したばかりだというのに…(;´д`)


今回も大きな番号の選手が目立つ流経大を相手に序盤から鳥取が攻勢をしかけ、いきなり江後がGKと1対1のチャンスを作るが、数少ないレギュラーナンバーのGK阿部(FC東京U-18出身)に阻まれゴールならず。
ここで決めておけば前期の対戦同様ワンサイドゲームになったはずだが、これで元気になった流経大の前線からのプレッシャーに苦しめられ、全体として引き気味になってしまいなかなかチャンスが作れない。そればかりかDFラインでの致命的なパスミスもあったりして肝を冷やした場面も…(汗
小雨が降り出し海からの風が吹き込んできた天候同様、湿っぽい内容で前半を折り返す。


後半出だしもこの流れは変わらず、開始早々に右サイドFKからの折り返しを加藤(横浜FMユース出身)に決められてしまい1点を追う苦しい展開に。余談だが、加藤は昨年の国体(神奈川県選抜)で見ていた選手だった。
何度か訪れたチャンスも増本ポスト直撃→跳ね返りを堀がふかす、など決めきれずに嫌な流れのまま試合終盤に差しかかるが、ここから激動のドラマが待っていた。


2点目を取るべく流経大が切ってきたカードは、192cmの長身を誇るFW徐(流経大柏高出身)。
しかし、栃木の若林や佐川東京の竹谷など強力な長身FWを相手に苦い経験を積んできた鳥取DFにとっては、少々未熟だった。こぼれ球からチャンスが生まれ、79分に右サイド田村からのクロスを江後が合わせてようやく遠かったゴールをこじあける。
するとここから堰を切ったようにゴールが産まれ、あれよあれよという前に3−1に。きっかけは流経大の詰めの誤りだけども、辛抱強く守って2点目を許さなかったDF陣の粘りがそれを呼んだとも言えるだろう。

この後恩氏ジャッジ炸裂でPKを取られ(PK自体はまあしょうがないとしてその前のハンドを見逃してたような?)1点差に詰められたものの、ここでも慌てず増本が先刻のポスト直撃の名誉挽回のファインゴールを決めて勝負あり。後期開幕2連勝、前期からの通算では3連勝となり、いよいよ佐川勢の背中が見えてきた。次節以降も下位相手の試合が続くので、気を緩めずに連勝を伸ばしてもらいたい。

余禄

FC東京に多く選手を送り込んでいるからか、流経大のコールは東京の流用が多かった。「た〜た〜か〜え〜♪俺の流大〜♪」はワラタ。くれぐれも悪いところはマネしないようにね。
・恩氏は実に楽しそうに笛を吹き、カードを出す。「これぞジ・恩氏ジャッジ!」と思ったのは、流経大の選手がロングスローをしかけて途中でやめる→即座に遅延でイエロー、という場面。鳥取の選手達はだいぶ免疫ができてきたようだ。