「鉄ちゃんサポ」が多いことへの考察

いなげやさんの日記に対するコメントに関連してなんですけども、なんだかサッカーファンと鉄ちゃん(鉄道ファン)って重なり合っている気がするんですよ。
例としてはこちらのサイトとか。聞くところによると某有名応援家氏もそうらしいですし・・・。
もちろん野球ファンにも(私も元々野球好きですが)鉄ちゃんはいますが、野球ファンの絶対数は多いですからその中に鉄な人がいてもそれほど不思議ではないですよね。
しかし日本におけるサッカーファンの層、特に趣味に費やす費用のほとんどをサッカー観戦につぎ込んじゃうようなコアな人ってのはまだまだ多くないはずなので、その中で鉄分濃度の濃さが目立つってのはやっぱり偶然とは言えないと思うんです。


その理由としては、Jリーグが野球に比べるとチーム数が多いためにいろいろな地域へ遠征する機会が増えて結果として旅行知識―鉄道知識含む―に詳しくなること、鉄道ファンにおける分類好きの傾向(形式・路線等)とマッチすることなどが考えられますが、最大の理由はホームタウン制とのつながりなのではないでしょうか。
鉄道というのは「駅」という明確なポイントを通って街と街を結んでいて、道路とは違ってその上を走る車両も利用者の共有財産(皆のものであると同時に誰のものでもない)であるので、車社会化が進行している地方都市であっても地域の顔となりうる訳です。
大宮と柏の対戦は、大宮が昇格する前から「東武野田線ダービー」などと言われていました。地域的には「16号線ダービー」などと言われてもおかしくないはずですが、ピンポイントで大宮と柏を結ぶ野田線の方が名前のインパクトがあるわけです。清水と甲府なんて「52号線ダービー」の方がしっくり来るはずなのに何故か「身延線ダービー」の方が検索によく引っかかりますし。「金町ダービー」なんてのも地名というよりは常磐線金町駅あってこそ生まれた造語ですよね。
Jリーグがホームタウン制で地域色を明確に打ち出したのは正しい選択だったのだと思います。ナベツネと現キャプテンがやりあってた頃には「日本は海外ほど地域間の対抗意識が無いからホームタウン制はなじまない」なんて言ってたコメンテーターもいましたけど、毎夏高校野球で盛り上がっている国で何を言いますかと内心思っていたものです。

SC鳥取も今季は三菱自工水島との「伯備線ダービー」で盛り上がることでしょう(米子−倉敷:でも今季の対戦は鳥取市の布勢陸と笠岡(汗)
川崎もお隣さんのチームは多いですけど、立川にチームがあったら(惜しいな・・・青梅FC)「南武線ダービー」として盛り上がるんだろうなあ。

イングランドのトレインスポッターなフットボールファンがリバプールマンチェスター(ユナイテッドあるいはシティ)の対戦を「The railway dervy」(本当はこういうのをダービーとは言わないらしいけど)なんて言い慣わしていたら面白いんですけど。


ちなみに

鉄ちゃんサポなら一度は米子市営東山陸上競技場にお越し下さい。(;´Д`)ハァハァすること間違いなし。
応援に専念したい人はメインスタンドだとまずいかもしれませんが・・・。


他に今まで行ったところで鉄ちゃん的にお勧めなスタジアムとしては、大和市営スポーツセンターと夢の島陸上競技場あたりですかね。でも、東山にはかないません。