先駆者

宮脇俊三 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)

宮脇俊三 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)

「鉄道紀行文」というのはこの人以前にもあったと思うんですが、文学における一つのジャンルとして確立したのはやっぱりこの人の功績だと思います。「廃線跡探索」をもメジャーにしてますしね。
宮脇さんの文体の魅力は的確な取捨選択にあると思うのですが、その辺は編集者としての経験から来ているのかな。

ところで、「サッカースタジアム紀行文」ってのも一ジャンルになりうる気がするのです。なぜだか、これは他の競技では成立しない気がします。
スタジアムが辺鄙な場所にあったりするのが一番の理由かも知れないけど、サッカーってのは他の競技と比べて地域の色が出やすい感覚があるんですよね。なぜか。