川崎市優勝

三菱ふそう川崎が優勝―第76回都市対抗野球

フロンターレの選手用バスを製作してくれた三菱ふそう川崎の野球部が、会社の不祥事による活動停止を乗り越えて優勝。まずはおめでとうございます。

プロスポーツの根付かない街」と言われるけども、こと社会人野球に関して言えば、工業地帯をかかえる川崎市は昔から強豪のメッカだ。Jリーグ発足時もプロは間借り状態のヴェルディだけだったけれども、旧JFLに目を向ければ東芝(→札幌)、富士通(→フロンターレ)、NKK(廃部)の3チームが存在していた。その頃どこを応援していたわけでもなかったけれども、ヴェルディに対して川崎のチームという感覚は持ち合わせていなかったので(生来のアンチ黄泉瓜だし)上記の3チームが合併してJリーグに行けばいいのに、と世の中の仕組みを知らない高校生らしい妄想を抱いていた。

で、三菱ふそう川崎野球部に話を戻す。
一連の事件の社会的影響を考えれば、"企業の不祥事に伴う活動停止"という自己処置を「くだらない、関係ないのに」と切り捨てて考えるわけにもいかないだろう。企業の運動部は練習時間や設備で恵まれている反面、こういう落とし穴も待ち受けている。
クラブチームとてスポンサーに同様のことがあれば同じようなものだけど、「スポンサーだから」と割り切って考えることもできる。上記の件でも浦和レッズには直接的な影響はなかった訳だし。スポンサーはスポンサーであって、クラブチームはその所有物ではないのだ。
企業の運動部とクラブチームに優劣はつけられないけど、両者の間にはそういう明確な違いがある。

Jリーグ的な考え方に染まってしまった今の自分の思考パターンだと、等々力球場本拠地で野球のクラブチームができたら、プロでなくても社会人野球クラスのチームなら、千葉ロッテマリーンズより入れ込んで応援するだろうと思う。鳥取でも同様。(鳥取市でも米子市でもOKなんだけど、倉吉市ならモアベター)

付け加えておくと、野球・サッカーどっちも好きだから「どっちかを選ぶ」っていう選択は自分の中にはなし。経済的・時間的事情の許す限りどっちも見ますよ。

清原引退の話題に思う

で、そのJリーグ思考に染まってしまった頭だと、「清原引退」とかいう話題を聞くと「"ゴールデンゴールズ"とか"NOMOクラブ"という選択肢はないのか」って考えてしまうんだけどね。
プロは選手としての最高点であって終着点ではないはず。もっとも最近まで日本のプロ野球では、それも許されなかったのだ。そうでなければ「小川事件」も起きなかったかもしれないのに。